持続可能な食料生産と健康なくらしを目指します。

1.おいしく食べて、地域から日本の農業を応援します。

  1. 国産の農作物を広めること、利用すること、そしておいしく食べることに取り組み、生産者と協力しながら、食料の生産力を高めていきます。
  2. フードチェーンの一員として、地域の一員として、地域の食文化を大切にする、地域の農業を応援する地産地消に取り組みます。
  3. フードチェーン全体で品質向上と低コストを意識した生産・加工・流通に取り組み、組合員のニーズにマッチした農作物および加工品を、利用しやすい価格で提供します。

2.食育「たべる、たいせつ」を通して、食生活の知識と技術を広げます。

1.健康なくらし

食と健康は密接な関係にあります。食による健康管理はくらしの基本です。食を学び、意志をもって食を選び、おいしく食べる、食による健康なくらしを提案します。

2.リスクコミュニケーション

食品、食品添加物・農薬などの化学物質、栄養、アレルギーなど、食と健康に関する情報が氾濫しています。正しいことを正しく学び、リスクに正しく向き合い、理解を深めるためのリスクコミュニケーションに取り組みます。

五大栄養素のイメージ

人間は、いろいろな種類の食べものを組み合わせていただくことで、体に必要な栄養素を満たすようになっています。

3.加工食品の上手な利用

簡単便利な加工食品の利用が年々増えています。その反面、食による健康管理力の低下、味の均一化、調理技術の低下などの懸念が広がっています。簡便商品は特定の食品や食べ方にかたよらず、栄養表示を理解しバランスよく上手に利用することをおすすめします。

食の外部化、簡便化がすすむ要因

忙しい・世帯人数の減少 簡単便利食品の開発・調理技術の低下

4.手間を楽しむ食卓づくり

野菜、魚、肉などの食材の特徴を理解し、手間を楽しみながら調理する多彩なメニュー提案に取り組みます。味の多様化、調理技術の向上、適切な栄養摂取につながるオリジナリティ豊かな食卓づくりに貢献します。

5.食文化をつなげる

料理に込められた想い、栄養効果、おいしく作るコツなどをわかりやすく伝えます。‘和食’‘郷土料理’を軸とした日本の食文化を引き継ぎながら、素材を活かし、季節を楽しみ調理する機会と技術を広げます。

6.地域からみんなで広げる

子供たちの農業・農村体験、食のイベント、食の学習会など産地、取引先、行政、他団体と協力しながら「たべる、たいせつ」の取り組みを地域に広げていきます。

3.個性豊かな野菜・果実の種類と利用を広げます。

  1. 日本には四季折々の旬の野菜・果実があります。旬のものをおいしく食べて、季節を感じる食卓づくりに貢献します。
  2. 野菜・果実は品種ごとに特徴があります。品種を大切にし、産地・品種で選べる商品提供と食べ方提案に取り組みます。また、生産量の少ない品種や地域に根ざした伝統のある品種について、生産者と一緒に守り育てながら、広めていきます。

4.日本の米と田んぼを大切にします。

  1. 日本の主要作物であり、日本型食生活の柱である‘米’の役割と価値を伝えます。
  2. 米の新品種の開発、米を主原料とした新たな商品の開発、米以外の生産および商品化など、生産者と協力しながら田んぼの有効活用を基本とした多様な方策にチャレンジします。
  3. 飼料用の米で育てた牛・豚・鶏肉や卵、米粉を使用した商品の開発と利用に取り組みます。フードチェーン全体で効率化を進め、おいしさと利用しやすい価格を追求します。

5.魚を知り、魚を選び、魚を食べる機会を増やします。

  1. 魚嫌い、調理が面倒、肉より割高といった理由から、魚離れが進んでいます。日本の食を代表する魚料理を、健康・栄養・旬・作法・生物多様性などあらゆる面からスポットを当て、魚を食べる大切さを広く伝えます。
  2. おいしく、手軽で食べやすい、簡単便利な魚料理の商品開発に取り組み、魚の利用を広げます。
  3. 世界の水産資源の状況は悪化しています。世界各国で持続可能な資源利用が検討されています。日本および世界の漁業の現状と問題点をわかりやすく伝えながら、コミュニケーションに取り組みます。
ウナギの回遊ルート図

国際自然保護連合(IUCN)が、絶滅の恐れがある野生生物を評価したレッドリストで、ニホンウナギを絶滅危惧種に分類しました。法的な拘束力はありませんが、野生生物の国際取引を規制するワシントン条約が保護対策の参考にしています。

6.牛・豚・鶏など畜産の知識と関心を広げます。

  1. 食肉は品種や部位ごとに特徴があります。その特徴をわかりやすく伝え、おいしくいただくことに取り組みながら利用を広げます。
  2. 家畜の飼料の大半は輸入で賄っています。安定調達を基本に生産者と協力しながら国産飼料の増産に取り組みます。
  3. 人間は家畜の寿命をコントロールしています。倫理を考え、組合員とのていねいなコミュニケーションを心がけながら、家畜についての知識と理解を広げます。また、アニマルウェルフェア(快適性に配慮した家畜の飼養管理《農水省定義》)の取り組みについて調査・検討を進めます。
家畜の一生 産直牛の場合 出産(体重50キログラム)→育成(体重300キログラムまで・6カ月齢)→肥育(体重800キログラムまで・20カ月齢)→加工→食卓へ
産直豚の場合 出産(体重6キログラム)→育成(体重70キログラムまで・100日齢)→肥育(体重120キログラムまで・180日齢)→加工→食卓へ
産直若鶏の場合 産卵→ふか→肥育(体重3キログラムまで・50日齢)→加工→食卓へ

人間は家畜の寿命をコントロールしています。家畜としての使命と役割について考えてみること、そして「いただきます」の気持ちを大切にして、おいしく、残さず食べることです。

7.生きものたちの個性とつながりを大切にする、持続可能な食料生産を応援します。

  1. 食料生産は、森・里・川・海に住む生きものたちとの共存が大切です。生産性の追及や量の確保を優先する手法を見直し、生態系への影響、循環性、持続性を意識した環境の保全に取り組む食料生産を応援します。
  2. 生態系を再生する取り組み、守る取り組みにつながる商品を対象とした募金(寄付金)活動を行い、生物多様性への関心を広げます。そして協力を呼びかけます。

8.もったいないを合言葉に、無駄をなくす取り組みを進めます。

  1. 生産・製造、流通過程における食料の廃棄や食品ロスを削減する取り組みを進めます。また、食品残さを再利用(飼料・肥料など)した生産と、その商品の利用に取り組みます。
  2. 天候不順は野菜・果実の生産に大きな影響を与えます。台風など天候の被害を受けた果実や豊作などによる余剰品の迅速な企画・販売に取り組みます。
  3. 家庭の食べ残しなどによる食品の廃棄量が増えています。食料資源の無駄になり、環境への影響も指摘されています。「もったいない」の気持ちを大切にして、適量購入・適量調理、賞味期限の確認、食材を無駄なく使う技術の習得など、食品の廃棄量の削減に取り組みます。
不揃い・ハネッコ・天候被害果(台風など)のイラスト 産地支援セット・もったいないセットのイメージ

「もったいない」を合言葉に、規格外、余剰品などわけあり商品を販売することで、生産者の育てた野菜・果実をむだなく利用する取り組みを進めています。

9.世界の食と食料生産について、理解と関心を深めます。

  1. 世界の人口は増え続けています。人口に比例して食料の需要も増えていきます。世界の食料事情や食料生産のリスクを伝え、日本で食料を作ることの大切さを学ぶ機会を広げます。
  2. 国際的に食料の需給関係は、供給側に余裕の少ない不安定な状況が続くことが予測されます。国内生産の拡大と平行して、情報収集の強化と海外産地からの継続的な安定調達の確保に取り組みます。
食料需給に影響を与える構造的な要因のイメージ

食料需要の増加に比例して農作物の生産量は増え続けていますが、栽培面積はさほど増えていません。

単収(単位面積当たりの収穫量)の増加に支えられていますが、伸び悩んでいます。さらに異常気象、土壌劣化、水不足など不安定な要素も多くあり、食料需給のひっ迫の可能性が懸念されています。

  1. 日本を含む先進国の消費者の要求や商品選択が、開発途上国の生産者や労働者に与える影響について考えます。そして自由貿易のルールをより公正なものにするために、先進国の消費者としてフェアトレード商品の取り扱いなど、具体的な行動でアピールします。
  2. 世界の食と食料生産に関するさまざまな問題や課題について関心を広げます。そして商品などの利用を通して、開発途上国の人々の生活改善に役立つ活動に貢献します。

10.【特別課題】被災産地を「忘れない」「伝える」「続ける」「つなげる」ことに取り組みます。

  1. 被災産地の様子や生産者・製造者の取り組みを継続的に伝え、買って食べること、メッセージを送ること、そして訪問・交流を重ねながら、復興に向けた取り組みを応援し続けます。
  2. ゲリラ豪雨、大雪、竜巻など突発的な天候変化による産地被害について、迅速かつ的確に対応します。情報収集に努め、物資の提供や作業手伝いなど、産地のニーズに対応した支援を継続して行います。