生活協同組合コープみらい 10周年記念誌

コープみらい10周年記念誌をご紹介します。生活協同組合コープみらい


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鼎談田井前理事長×新井理事長×熊﨑専務理事~「コープみらい」誕生から受け継ぐ思い~2013年3月21日、ちばコープ・さいたまコープ・コープとうきょうの3生協が組織合同(合併)して誕生した「コープみらい」。全国の生協においても、画期的な取り組みとなった3生協合併は、長い年月をかけ、着実に歩みを進めていました。コープみらい誕生に込められた思いや夢とは……熊﨑コープみらい誕生までに、多くのご苦労があったと思いますが、まずは田井さんに経緯を振り返っていただきたいと思います。田井コープみらいの誕生は、生協にとって大きな出来事でした。県域を越えた組織合同という点では、2007年の生協法改正が決定的な影響をもっていました。さらにいいますと、全国の生協が県域規制の緩社会の未来とともに歩む「コープみらい」コープみらい前理事長田井修司〈プロフィール〉002年~2012年ちばコープ理事長2013年~2015年コープみらい理事長和を求めて日本生協連の生協法改正要求案に合意し、まとめていたというのが大きな流れです。もうひとつの大きな流れは、2004年のさいたまコープ・コープとうきょう・コープネットの3者による中期計画の策定です。当時は旧生協法の下ですから、県域を越えた組織合同はできません。しかし、合併に近い事業連帯を目指すという方向が示され、中期計画が作られたのです。この2つが、コープみらいを創った、生協の中での道筋でした。熊﨑生協法改正要求案の議論は、3生協合併の何年くらい前の出来事でしょうか。田井議論が始まったのは2005年です。実際にコープみらいが誕生したのが2013年ですから、約8年におよぶ大きな流れのなかで実現した出来事でした。コープみらいは設立に直接関わった人たちだけでなく、全国的な組合員の力や生協の力によって誕生したといっても過言ではありません。熊﨑生協法の改正で組織合同(合併)ができるようになり、最初が全国で最大の生協、コープみらいの誕生だったことは、社会的にも、また全国の生協に対しても責任は大きいものがありますね。田井「コープみらい」という名称を組合員からいただいたことには、そうした、大きな期待や責任が込められていたことがうかがえます。つまり、この「みらい」には、社会の未来という意味も重ねられています。8


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