生活協同組合コープみらい 10周年記念誌

コープみらい10周年記念誌をご紹介します。生活協同組合コープみらい


>> P.22

沿革編コープみらい誕生当時は、東日本大震災の記憶がまだ新しく、災害時でも頼れる生協であることが期待されていた。コープデリグループとともにコープみらいは、頻発する地震や台風・豪雨災害に対し、被災地や被災産地への募金活動、人的支援(職員ボランティア)等を行ってきた。「忘れない」「伝える」「続ける」「つなげる」を合言葉に、2011年の東日本大震災発生直後から被災地・被災された方々に寄り添いながら様々な支援を続けた。ボランティア支援は、がれきの撤去・泥出し・清掃から始まり、福島第一原発事故の風評被害を受けて実施された福島の農地の「土壌スクリーニング・プロジェクト」には、コープデリグループで延べ169人の職員が参加した。また、「忘れない」の思いを込めた、組合員から被災されたメーカーや生産者への応援メッセージや寄せ書き、ふれあい喫茶(サロン)への組合員からのお茶菓子と応援メッセージを届ける活動に取り組んだ。さらに子どもたちが集う場・学び場の支援や首都圏で避難生活をしている方々の交流イベントにも協力した。2011年度から2019年度まで続けた「東日本大震災復興支援募金」では、コープデリグループ全体で累計5億698万円が寄せられた。2020年度からは、原発事故の影響が残る福島の復興を継続的に支援する「ふくしま復興応援募金」に取り組んでいる。同募金は、福島県が行う子どものための事業や震災遺児・孤児への支援「東日本大震災ふくしまこども寄附金」のほか、一般財団法人ふくしま百年基金の「市民がつくるふくしま復興・SDGs推進基金」に寄付した。東日本大震災以降も各地で自然災害が頻発し、支援活動に取り組んできた。2016年の熊本地震発生時には、大雨被害や地震災害が起こった地域への募金協力を呼びかけると同時に、コープみらい社会活動財団より義援金を拠出している。職員のボランティア派遣も行った。募金で集まった2億990万円は、熊本県・大分県へ義援金等として贈呈した。翌2017年7月の九州北部豪雨発生時には、緊急支援募金3,008万円を自治体等を通じて被災者のもとへ届けた。2019年に発生した令和元年房総半島台風(台風15号)、令和元年東日本台風(台風19号)の被害も甚大であった。コープみらい・コープデリグループは、生活再建、産地支援を目的に「台風15号被害緊急支援募金」「台風19号被害緊急支援募金」を速やかに呼びかけた。台風15号に関しては1億2,005万円、台風19号に関しては1億3,793万円、グループ全体で約4億円の義援金が集まり、自治体への贈呈や産直産地への寄付を行っ福島「土壌スクリーニング・プロジェクト」に参加福島県双葉町の住民が避難する旧騎西高校「おしゃべりサロン」熊本地震被災地での支援活動東日本大震災岩手県内の被災地支援22


<< | < | > | >>