生活協同組合コープみらい 10周年記念誌

コープみらい10周年記念誌をご紹介します。生活協同組合コープみらい


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座談会栢森「誰かの役に立ちたい」っていう思いはみんな持っているけど、その思いをつないで形にしてくれるのが生協なんだなと思います。災害時の募金に関しても奨学金に関しても、みんなの「助けたい」という思いを形にする生協という組織があることで、具体的な支援に参加できているんですよね。岡田私は、店舗を利用してくださっている組合員に「レジで募金できるっていいわよね。買い物がてらできるから」って言われたことがあります。宅配でも、OCR注文書やeフレンズなどで、募金に協力できます。しかも、生協は集まった募金をどう使ったかを必ず報告しているから、自分の募金がどこにつながっているのかがよく分かって、それも信頼につながっているんだと思います。また、私自身も奨学金応援サポーターとして誰かの助けになっているんだということを『フリージア』(交流誌)などのお便りで感じています。古賀2019年の大雨災害のときは、募金や物資だけの支援だけではなく、職員の現地での作業、ボランティア活動が産地との心をつないだ大きな機会になったと思います。岡田甚大な被害を被った生産者の方がどうにも立ち上がれなかったところ、生協の職員が一緒になって倒壊したビニールハウスの解体や周囲の片付けなど復旧作業をしたことで「ひとりじゃないんだ。折れた心も勇気づけられた」という話を聞いたときには、生協が助け合いの組織であることを改めて誇りに思えました。古賀災害などの支援以外の取り組みについてはいかがですか?上野“居場所づくり”に取り組んでいることも生協ならではです。私は組合員になった当初、実家が遠く、出産と同時に退職もしていたので、なかなか気軽に話せる友人を見つけられずにいました。そんなとき、宅配のチラシで見かけたコープ会に参加して、後にブロック委員としてかかわらせていただくまでになったのですが、当時の私に居場所を提供してくれたことはとてもありがたかったです。しかも、コープみらいになって、コープ会から“みらいひろば”という組合員以外の地域の方々も集まれる、よりオープンな場所になったことはすばらしいことだと思います。深堀地域で寂しい思いをしている子育て中のお母さんだったり、独居の方から「ここに来るとあなたがいるから参加するのよ」って言われたとき、本当に活動っていいなと思います。「誰かの笑顔につながる」ということが充実感だったり、やりがいだなというのは実感しています。岡田取り組みではないですが、コープの商品が地域や家庭に浸透していることを実感できたときは生協で働いていて良かったという誇りにつながっていま28


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