広報誌「コープみらい」2024年9月号

コープみらいの広報誌「コープみらい」をご紹介します。生活協同組合コープみらい


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エピソード47小さな出来事が大きな幸せコープデリグループの組合員数は約540万人。組合員の皆さんの数だけ、物語がある。その物語を毎月一つお届けしていきます。描いているのは皆さんのくらしとコープデリの接点。あなたの物語はどんな物語ですか。illustration:MaikoDake茨城県内で暮らす30代半ばの美さんがコープの宅配を利用みつ夏なし始めたのは、1年と少し前。長男の琉りゅうせい成くんが誕生し3人家族になったばかりで、近くで暮らす母からすすめられたことがきっかけだった。「息子が生まれたばかりの頃は動き回らないからスーパーで買い物もできましたが、今は息子が元気すぎて、スーパーへ行くのも大変なんです。最近は特に宅配は便利だなーって感じています」夏美さんの実家は農家で、米や野菜を育て近所のスーパーに出荷している。夏美さんは「両親が育てたお米は特においしい」と話す。実は、夏美さんが幼稚園へ通っていた頃から、母はコープの宅配を利用していた。「物心ついたときからコープさんが来ていました。最初はグループ配達で、担当の方が来ると母たちがブルーシートを広げてそこに商品を置いて、カルタのように誰が何を注文したか読み上げてピックアップして、分けていくんです。それが楽しかった」と笑う。たこ焼きやアイス、おやつに出てくるものもコープの商品だった。「母はいつも農作業で忙しそうで、私はあまり構ってもらえなかった。だから私は息子とできる限り一緒にいてあげたい。母は『農家の嫁』としての務めも多くて、だからコープさんにはとても助けられたみたい。冷凍のお刺身、イカフライやコロッケなどの冷凍食品は、子どものときから食卓に上っていたから、おいしいってわかっているものがあります」以前は栄養士として仕事をしていた夏美さんだが、今は無理のない範囲で実家の農業を手伝っている。………§………ざわたおおちた「自分で家庭を持って宅配を利用し始めた最初の配達のとき、来てくださった常ひ陸太田センターの小こ澤さんっていう女性の職員さんが『以前お母様のご自宅にも配達をしていたんですよー』って私を見て言ったんです。母の名前も知っていて。よく覚えているな、すごいなって思ったんです。後から母に聞いたら、母もちゃんと小澤さんをわかっていて」そんな付き合い方をするんだと夏美さんは驚いた。「昨年のお盆休みに、夫・息子・私の3人でコロナにかかってしまったことがあって。3人とも発熱して、特に息子は息もできないくらいしんどそうで、夜も眠れなくて。やっと寝たーってときに小澤さんが配達にやって来たんです。そのとき『すみませーん、やっと寝たから外に置いておいてもらえますかー?』って小声で伝えました。あとから外を見たら黄色いカードに『体調に気をつけて、お大事にしてください』って書いてあって。あ、さっき話した後に書いてくれたんだな、ありがたいなって思って読みました」あたたかい気持ちになるやりとりがコープの宅配にはある。夏美さんはそう言う。「兄の奥さんも宅配を利用していて、会うと『さばの味噌煮がおいしいよ』とか、『この冷凍食品もおすすめ!』とかすごく話が盛り上がるんですよ。コミュニケーションのきっかけになっています。私が今とても気に入っているのは『CO・OPひとくちこうや豆腐』。だしもついていて便利なんですよ」と笑った。「ただ家族みんなが健康で、ふつうに暮らしていくことが願い」、そう話す夏美さんはとても幸せそうだ。ただ平穏な毎日が続く。毎日の小さな出来事が、大きな幸せを形作っているのだ。過去の物語もこちらから読めますあなたのエピソードをお寄せください。コープ職員との心に残る出来事を随時募集しています。氏名・電話番号・組合員コードを記入し、郵便(〒336-8526埼玉県さいたま市南区根岸1-4-13コープデリ連合会コミュニケーション推進部宛)か、左記のWeb応募フォームよりお送りください。♦実際にあったコープに関わる人と人との交流を取材し、読み物の形にまとめています。登場する人物の名前は仮名の場合があります。イラストはイメージです。07


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