2025年7月18日
タイの政府機関である農業・協同組合省協同組合振興局(CPD)、農協関係者ら31名が7月17日、コープみらいを訪問し、農産物の流通や品質管理、生産者との関係づくりなどについて学びました。視察は7月13日から7日間の日程で、コープみらいのほか埼玉県、群馬県、茨城県の各JAなどを訪問しました。
タイでは農業従事者の所得向上が課題となっており、日本の生協や農協の取り組みを学ぶことで農産物の価値向上や女性の農業就業支援、有機農産物の振興などを模索しているといいます。CPDのサンタン・シーサ副局長は、「日本はサプライチェーンがしっかりしていて、多くの産地からたくさんの種類の農産物を集荷し、組織的に管理され、販売されていた。品質管理のレベルが高く、消費者に安全・安心な商品を提供するための基準を設けるなど、学ぶべき点が大いにあった。農産物が産地から消費者に届くまでの流れを一貫管理できるようなシステムを作り、販売力を強化していきたい」と感想を述べていました。
コープみらいの店舗を視察。農産品の陳列方法や売り方など店長の説明に熱心に聞き入っていました
農産の担当職員より「産直」や農産物の品質保証の取り組みについて講義しました
CPDサンタン・シーサ副局長「日本の生協・農協で学んだことをタイで生かしていきたい」
今年は「国際協同組合年」。今回の視察を含め、国内外の協同組合との連携を通じて協同組合への理解促進を図る取り組みを推進しています