日に日に冷え込みが増し、すっかり冬の気配です。水辺には氷が張り、地面も凍りついて、植林した木の葉もすっかり茶色になっていました。日陰では、数日前に降った雪が白く残っていて、いっそう寒さを感じさせていました。
この日梅雨が明け、夏の風が熱い空気を運んできていました。コープ秩父の森はもう夏本番。先月まで、赤や黄色の花や実で華やかだった森が、濃い緑一色に変わっていました。
森の木々は緑色を深めているにもかかわらず、真冬でも青々としているはずの竹の葉が黄色くなりはじめていました。はらはらと葉を落とし、竹林の道は竹の葉で一面覆われていました。
風がさわやかで、まさに"風薫る5月"。昨日の夕立で、水辺には水が張り、葉にはきらきらと雨粒が光っていました。思いがけず竹林から5メートルくらい離れたことろに、タケノコが伸びていました。
植林地の北側には、桃とさくらの花が競うように咲き乱れ、薄桃色のじゅうたんを敷き詰めたようです。
耳を澄ますと、桜の木の間から『ホーホケキョ、ケキョケキョ』と、ウグイスがきれいなさえずりで 春が来たことを教えてくれます。
まだまだ、寒い日が続いていますが、太陽の光は少しずつ長くなって、確実に大地を暖めています。朝からの強い風がやみ、太陽の光が大地に降り注ぎ、春を感じる一日でした。
1年で1番寒い時期を向かえ、空気はキーンと冷えわたっていました。吹きつける風の冷たさが身にしみて、この寒さをしのごうと木々は、葉を落とし、じっと耐えているようでした。