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秩父の森|定点観察

2012年過去の記事

湿った空気が冷やされて、霧がかかっていました。先月までは、彩りのあった木々の葉はすっかり茶色に変身し、カサカサと乾いた音を立てていました。落ち葉を掻き分けると、真っ黒い幼虫がまるまって、寒さをよけるように眠っていました。
 
イベント広場には、色づいた葉がたくさん落ちて、足を踏み入れるたびにカサカサと澄んだ音がしていました。平地より早く冬はもうそこまでやってきています。 ひと雨ごとに気温が下がり、これから冬本番を迎えます。
 
昨年と比べるとどんぐりの実のつきかたが少ないようで、どんぐりを捕食する生きものの冬越しが心配です。この1年で、クヌギ、コナラの木々は、かなり大きくなりました。枝も横に広がって、葉が重なり合ってしまうので、そろそろ間伐が必要です。

 
昨夜の大雨で、森はいきいきとしていました。草原を駆け回ると隠れていた虫が飛び出し、その虫を探しに赤トンボが長尾根から下りてきて、秋空の中を飛び回っていました。耳を澄ますとコロコロリーをコオロギが鳴き、森は秋本番を迎えていました。
 
野原には一足早く秋の可憐な花が咲き始めていました。翌日の午後、久しぶりの恵みの雨で、池の水が満たされました。
 
1年目のコナラとクヌギの木々は枝を大きく広げ、隣あう木と重なるようになってきました。そろそろ間伐が必要になりそうです。

竹の園路の下から草が生え、ぬれた草で滑りやすくなっていました。この日草刈りをおこない少し歩きやすくなりました。


 

昨年、オオブタクサは花芽がつく前に1本1本根っこから引き抜いたおかげで、だいぶ少なくなっていました。その代わりにヒメジョオンが植林地やススキの野原に咲き乱れていました。7月21日には、草刈りをおこないます。

 
タケノコが若竹に成長し、まっすぐ伸びていました。グミやクワノミが赤く色づきはじめ、遊びにやってきた鳥の鳴き声が森に響き渡っていました。
 

この1ヶ月間でコープ秩父の森は、緑鮮やかな森にすっかり変わっていました。木の葉からの木漏れ日が初夏を思わせ、ベニシジミ、ヤマトシジミなどの蝶が草花の周りを優雅にひらひらと舞っていました。

 

春の雨が大地を濡らし、遅い春がやってきました。サクラやヤマモモの花が咲き始め、花の蜜を吸いにやってきたのか鳥たちがあちらこちらで「チッチッチー」「ケキョケキョ」「ビビビー」とさえずりあっとてもにぎやかでした。

 

毎年この時期はツクシが顔を出し、コナラやクヌギの新芽が膨らんでいるのに、今年はまだまだ堅いまま。前日からの雨で午前中は、森全体が霧に包まれました。午後から薄日が差し、少し暖かくなりました。

 

クヌギやコナラは寒さに耐えながらじっと春を待っています。昨日降った雪の重みで、クヌギの枝が折れていました。

 

一面真っ白に雪化粧した森は、しーんと静まり返っていました。ホオジロが葉を落とした木の枝に止まって「チチッチチッ」と澄んだ声を響かせていました。

 
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