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秩父の森|定点観察

2014年過去の記事

つい3週間くらい前は真っ赤だったモミジの葉がすっかり散り終え、葉を落としたコナラの木々も樹形がよく見えるようになりました。この1年間で左右に広がり、高く伸びひとまわり大きくなりました。

 

太陽の光が森全体に降り注ぎ、赤や黄色に色づいた木や草花がキラキラと輝いて見えました。午後、風が吹くたびに葉が落ち、冬支度が始まっています。

 

8月末、緑色の小さなドングリが顔を見せていましたが、クヌギ、コナラの木の下にはあまりドングリが落ちていませんでした。昨年は、実をたわわにつけて重そうにしていたイチョウの木にもほとんど実はありませんでした。森のリスやネズミの冬越しが心配です。

 

8月上旬、成長の早いキリの木を切り倒したことで、2008年の植林地の全貌が良く見えるようになりました(写真左)。葉はさらに大きさを増し、隣りあう木々の枝が重なり、少し窮屈そうです。緑の小さなドングリが枝のあちらこちらに顔を見せていました。

 

真夏日と熱帯夜が続き一年でもっとも暑い季節となりました。冬に枝払いをしたことで、クヌギ、コナラは空に向かって上へ上へと成長を続けています。2009年に植えたクヌギ、コナラの植林地は、積み重なった落ち葉で栄養たっぷりの土に変わりつつあります。

 

じめじめとうっとうしい梅雨の時期ですが、草木にとっては思う存分水を得て活気づく恵みの季節。クヌギ、コナラの木々はさらに大きく葉を広げています。植林地手前のキリの木も、昨年切ったばかりなのに、根元から萌芽し、昨年よりも大きくなっていました(写真左)。

 

強い日差しを受け、葉の色がどんどん深みを増しています。竹は成長が早く、一週間前に顔を見せていたタケノコが大きくなっていました。 どんどん横に広がって植林地を侵食しています。

 

この時期、ぐんぐん草木が育つのですが、今年は雨が少ないので新芽の成長も少し遅いようです。冬を越した木々は茶色い葉を落とし、新芽が顔を覗かせていました。大雪で折れ曲がった枝にも新芽がついていました。

 

2月に降った雪が解け、クヌギやコナラの木は折れたり、割れたりしている状況が分かってきました。今後、手入れをしていきます。桜の花芽はまだ堅いままでしたが、タンポポの花が咲き始め、確実に季節は暖かい春に向かっています。

 

今回降った大雪で、竹や大きな杉の木までも、折れたり曲がったりしてしまいました。積雪はひざの高さくらいまであり、朝は堅く凍っていましたが、昼を過ぎると雪が緩み溶け出して雪解けが進んでいます。

陽の光を受けた雪がキラキラと光って輝いていました。

 

吹き抜ける冷たい風、枯れ草のすれる音、張りつめた空気の匂い、その中でもやわらかな太陽の光。今、森の中は冬の風情を全身で感じられます。

 

 
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