朝晩の気温が少し下がってきてほんの少し過ごしやすくなってきました。ススキの野原にたくさんの赤いトンボが飛んでいました。ミヤマアカネのオスです。
自然観察
森で出会った動植物の記録です。年々たくさんの鳥や虫たちが遊びに来るようになりました。2017年過去の記事
キリギリスの仲間で、触覚がとても長いのが特徴です。ジ、ジ、ジと鳴くようですが、まだ明るかったので聞くことはできませんでした。夜、コオロギやクサキリなどと一緒に大合唱が始まるのでしょうか?
夏真っ盛りのこの時期に、水色のトンボを森の中で初めて確認しました。シオカラトンボのオスです。メスは「ムギワラトンボ」と呼ばれ、茶と黄が混ざっています。
秋の訪れを感じさせるトンボ。もう直ぐ、赤いトンボが気持ちよさそうに大空を舞う季節になりますね。
水辺から少し離れた草むらに体長1センチメートルくらいの小さなカエルを見つけました。まだ、尾が完全に消失してなく、オタマジャクシからカエルへと姿を変える途中のカエルのようでした。
森の中には、カエルが餌とするクモや小さな昆虫もたくさんいますが、鳥やヘビ、ネズミなどカエルを捕食する天敵も共存しています。
生態系ピラミッドの真ん中に位置するカエルが森にいることは、森が豊かな証拠なのです。
鳴き声は聞いていたのですが、水辺に姿を現したところを、初めて撮影に成功しました。このヤマアカガエルのほかにも体長2~3センチくらいの小さなカエルも発見しました。
3月にたくさんの卵が産み付けられていて<こちら>、その親子でしょうか?
秩父の森は、世代交代がくりかえされ、生命が受け継がれる森へと近づきつつあります。
テッポウムシの被害にあったコナラの木を伐採した時、木の中からスジクワガタのオス(体長3センチメートル)が出てきました。隣接する秩父ミューズパークから飛来してきたのでしょうか。秩父の森では初めて姿を確認しました。
エノキの葉っぱに黄色い実のようなものを見つけました。近づいてよく見てみると「虫こぶ」です。
「虫こぶ」とは、いろいろな昆虫やダニ、細菌類などが葉の組織に入り込んで(寄生)、異常な発達を起こしてできる突起物のことです。中は空洞で幼虫が住みつき、エノキの養分を受けて成長します。森には、たくさんの生物が共存しているのです。
陽の当たる草地に茎を高く伸ばし、ノアザミの花が咲いていました。この時期、草地は一面緑で覆われているため、濃いピンクの花は遠くからでも確認できました。葉の縁や茎には、細かなトゲがあり、注意が必要です。
明るい陽の光が降り注ぐイベント広場で、足もとの草にまぎれてひときわ目立つ赤い花を見つけました。野生のボケの花、クサボケのようです。庭木や盆栽などの園芸種と違い、クサボケの花は素朴な美しさを感じました。
まだ、新芽の硬いクヌギ、コナラの植林地の中に、緑褐色の芽を出している低木を見つけました。こんもりとした蕾にどんな花を咲かせるのかが楽しみです。
2月中旬にしっかり氷が張っていた池の水が緩み、覗いてみるとカエルの卵を発見しました。大きな塊が3つ。一度にこれほど産みつけるとは、びっくりです。
昨年10月19日に姿を確認したヤマアカガエルの卵でしょうか?おたまじゃくしになるのが楽しみです。
日陰にある池は、底の方まで凍っています。まだ冬景色の秩父の森ですが、陽だまりのウメの木はもう花が咲き始めていて、二分咲きほどになっていました。