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CO・OP ただの炭酸水

強めの炭酸、でもまろやか!天然水を使った炭酸水

天然水にこだわった炭酸飲料の原材料は、水と二酸化炭素だけ。
その水のおいしさを味わってもらうため、工場では何度もろ過を繰り返していました。

天然のおいしさにこだわる

古くから水のさととして知られる、福岡県朝倉市。周囲の山々で磨かれた水が地中に豊富に蓄えられる地に、「CO・OP ただの炭酸水」を製造する株式会社ふくれん・甘木あまぎ工場はあります。

「目指したのは、そのまま飲んでもおいしい炭酸水。水道水や湧水、深井戸水を飲み比べ、最も癖がなくおいしかった深井戸水を採用しました」と語るのは、商品開発を担当する新谷にいや里江さとえさん。

愛称は“ただ炭”、これからも飲み続けてほしいです!

株式会社ふくれん 商品開発部 新谷里江さん

使用する水は、雨水などを通さない岩盤層の下からくみ上げるため水質が安定していること、マグネシウムの含有量がカルシウムに比べて少ないため苦みが少なく、まろやかなことが特徴です。水のおいしさを生かすため、加熱・紫外線などによる殺菌をせず、目の細かいフィルターによるろ過工程を繰り返すことで、微生物を除去し安全性を担保しています。

1998年に缶入りで発売した当時、日本に一般消費者向けの炭酸水はほぼなく、売られていたのは割り材として使う業務用品だけでした。「水を買うこと自体がまだ一般的ではありませんでしたが、海外では炭酸水を買って飲んでいるのだから、日本でもいずれ流行するだろうと生協の方に提案され、挑戦しました」

環境に配慮し進化を続ける

2007年にペットボトル入りが登場、強炭酸ブームと組合員の要望を受けて2017年に炭酸を強化しました。そのまま飲む人が6割を占めるそうで、味の評価が高いことが分かります。新谷さんは「2023年の発売25周年の際に開設した特設サイトに寄せられた『子どものときから飲んでいて、大人になった今も飲んでいる』というエピソードを読んだときは、すごくうれしかったですね。市販の無糖炭酸水も増えて競争も激しくなってきた中でも、選んでいただきありがたいです」と話します。

2017年にはペットボトルを軽量化し、プラスチック使用量を7グラム削減。2020年にはラベルのない商品も発売し、2022年からは再生プラスチックを96%使用したペットボトルに変えるなど、環境に配慮したリニューアルも進めています。

官能検査やガス圧測定などをロットごとに実施しているほか、外部の分析機関による水質検査を年1回実施し、清涼飲料水の規格基準をクリアしていることを確認しています。新谷さんは「シンプルな商品だけに、味の違いは分かりやすいと思います。組合員の皆さんの声が私たちの原動力。要望や感想などは、可能な限り商品に反映したいです!」と語ってくれました。

割り材としても、料理に使ってもおいしい「ただ炭」、まずはそのまま飲んでみてください!

CO・OP ただの炭酸水ができるまで

1.原料取水・ろ過・脱気

工場敷地内にある井戸から岩盤層の下を流れる深井戸水を電動ポンプでくみ上げ、ろ過装置に3回通して貯水タンクに保管。炭酸ガスを溶け込みやすくするため、専用の機械で水中の空気を取り除き(写真A)、目の細かい除菌フィルターでさらにろ過します(B)。

原料取水・ろ過・脱気の様子

2.冷却・炭酸ガス注入

炭酸ガスは低温であるほど液体に溶け込みやすいため、冷却機で水を10度以下まで冷やします(写真C)。次にタンク(D)に保管されている炭酸ガスを水に吹き込み溶け込ませます。ペットボトルは缶よりも多くの炭酸ガスを注入することができます。

冷却・炭酸ガス注入の様子

3. 充填じゅうてん・キャップ巻締まきじめ

水をいったんタンクにため、炭酸ガスを十分になじませます。6回目のろ過後、1分間に約400本という速さでペットボトルに充填し、直後にキャップを締めます(写真E)。規定の量が充填されているか、キャップがきちんと取り付けられているかを確認します(F)。

充填・キャップ巻締の様子

4.加温・ラベル装着・印字

このままではペットボトルが冷たいので、結露を防ぐため温水シャワーをかけゆっくり常温に戻します(写真G)。ラベルを装着し(H)、外観などに問題がないか検査し、キャップに賞味期限を印字します。

加温・ラベル装着・印字の様子

5.品質検査・箱詰め・出荷

品質管理課の検査員が圧力計にセットしたペットボトルを振り、規定通りのガス圧になっているか確認(写真I)。さらに開封して飲み、原水と比べて風味に問題がないか、香りが付いていないかも確認します。箱詰めして(J)、重量などを検査し出荷します。

品質検査・箱詰め・出荷の様子

【広報誌2025年6月号より】