ながいもに含まれる成分(ポリフェノール)が空気中の酸素と反応し、酸化することで、徐々に茶色やピンク色などに変色することがあります。身体に影響はありませんので、安心してお召し上がりください。ながいもの切り口を酢水(水500mlに約大さじ1の食酢を加えたもの)につけたり、ラップで空気に触れないようにする、すりおろした場合は2~3滴の酢を混ぜると変色の進行を遅らせることができます。
さつまいもは寒さに弱く、5度以下の場所に短時間でも置くと低温障害が発生し、変色したり、軟化し腐敗してしまう場合があります。冷蔵庫ではなく、乾いた新聞紙などに包んで、10度~15度程度を目安に保管してください。
レタスに含まれているポリフェノールが空気に触れて酸化し、赤紫や茶色に変色します。食べても害はありませんが、気になる場合は変色部分を取り除いてください。 冷蔵庫で保管する際は、キッチンペーパーで全体を包み、ラップまたはポリ袋に入れて芯を下にします。乾燥しないように保管することがポイントです。
枝豆にはカロテンやアントシアニンなどの天然色素が含まれています。加熱すると色素が水に溶け出し、ゆで汁が赤く変色することがあります。枝豆が本来持つ成分によるものですので、安心してお召し上がりください。
南高梅は生育時、日光を浴びると表面が赤くなる場合があります。赤みがかっていても、梅干しや梅酒づくりに差し支えることはありません。
野菜には、目に見える土や汚れがなくても、畑の土や堆肥にある細菌が付着していることがあります。カット野菜など「水洗い不要」とご案内がある場合を除き、野菜を生で食べる場合はしっかり洗うことが大切です。また、洗った野菜に菌が全くいなくなるわけではありません。サラダなど調理したものは冷蔵庫に保管し、菌を増やさないように気を付けましょう。
大根の生育に必要なホウ素が土壌に足りなかったことや天候不順などにより「青あざ症」が発生したものです。産地では畑ごとに大根をいくつかカットして点検していますが、外側からは判別が難しく、今回お届けしてしまいました。召し上がっても問題はありませんが、苦味やえぐみが強い場合があります。気になる場合は担当者にお申し付けください。
「ゴマ症」は、生育中の肥料の吸収量や、降水量・気温の変化によって起こることがあります。白菜の他に、小松菜などでも発生します。「ゴマ」の部分は白菜の成分(ポリフェノール)ですので安心してお召し上がりください。
チロシンはアミノ酸の一種で、たけのこをゆでた後に結晶化し白くなることがあります。一度結晶化したチロシンは水に溶けにくく除去しにくいため、水煮や煮物などに残っている場合があります。召し上がっても問題ありませんが、気になる場合は取り除いてください。
さつまいもから「ヤラピン」「ヤラッパ樹脂」と呼ばれる白い乳液が染み出て、そのまま置いておくと固まったり、黒く変色したりすることがあります。召し上がっても問題はありませんが、食味に影響することがあるので取り除いてお召し上がりください。
薹(とう)は花を咲かせる茎のことで、とうが伸びることを「とう立ち」といいます。作物が花を咲かせるとき、種子に栄養や水分が取られるため、葉が硬くなったり、根菜類の内部に“す”が入って、繊維状になったり木片のように硬くなります。とう立ちしているかどうかは見た目から判断しにくく、完全に除去できないことがあります。
キャベツは季節ごとに品種が異なります。春キャベツは冬キャベツよりも葉の枚数が少なく、ふんわり巻く特徴があります。柔らかくてみずみずしい食感で甘みがあるため、サラダなどに適しています。春キャベツは、温暖な地域で種を前年秋にまき、春に収穫します。出回る時期はその年により前後しますが、3月下旬から5月中旬の間です。
たけのこにはクロロフィル(緑色の色素)、カロテノイド(オレンジ色の色素)、アントシアニン(紫色の色素)などの色素が含まれており、これらの色素が生育状況や気温の変化によって変色したものです。召し上がっても問題はありません。色調や見た目は個体差があります。
きのこは菌類で、糸状の細胞「菌糸」でできています。ぶなしめじは、温度や湿度が高くなると菌糸が伸びて綿状になって現れます。召し上がっても問題はありませんが、気になる場合は拭き取ってお使いください。
落花生は、花が枯れた後にできる「子房柄(しぼうへい)」が地中にもぐり成長します。国内の主な産地である関東平野では土壌に鉄分が多く含まれ、この鉄分が影響して落花生の殻が黒ずむと考えられています。品質や食味に問題はありませんので、安心してお召し上がりください。
トマトには、苦味成分である「アルカロイド」が含まれます。この成分はトマトが成長する際に細胞内に蓄積されますが、生育が進むと減少し、通常、苦味は感じられません。しかし、生育期間中に天候不順などがあると成分が果肉内に残り、苦味を感じることがあります。身体に影響はありませんが、食味の低下につながることがあるため、お気づきの際には召し上がらず担当者にお申し付けください。
さつまいも
変色は、さつまいもやごぼうに含まれるポリフェノールの一種であくの成分でもある「クロロゲン酸」が原因と思われます。加熱によりクロロゲン酸が反応したり、天ぷら粉に含まれる重曹などのアルカリ成分とクロロゲン酸が反応することで、緑色や紫色になる場合があります。
また、こんにゃくなどと一緒に煮ると、こんにゃくのアルカリ成分と反応して変色する場合もあります。いずれの変色も食品中に含まれる成分の反応で、召し上がっても、身体に影響はありません。あく抜きをしっかり行うことで変色を防ぐことができます。
冷凍食品のささがきごぼうでも、同様の反応が出ることがあります。
ごぼうの天ぷら
熟成中に天候不良や生育不良などが起きると、トマト自体が持っている苦味成分が多く残り、異臭が発生する場合があります。あるいは、熟成しすぎてアルコール類揮発性物質が発生し、異臭につながったことも考えられます。どちらも、トマト由来の成分によるものであり、召し上がっても身体にに影響はありませんが、食味は良くありません。このような商品をお手にしましたら、担当者にお申し付けください。
キャベツの成長の段階で、すれたり虫に食べられたためにできた小さな傷をふさぐために、みずから作り出す「かさぶた」のようなものを「カルス」といいます。
植物がみずからを保護するために分泌したもので、植物組織であるため、召し上がっても身体に害や影響はありません。気になる場合には取り除いてお召し上がりください。
じゃがいもの収穫には大型機械を使用し、土と一緒にじゃがいもを掘り起こしています。その際に掘り取り傷が付くことがあります。傷が小さいものは商品として使用しますが、傷の深いもの・割れ・削られたものは、惣菜や加工用として出荷しています。しかし、選別ミスで傷の大きなものが入ってしまいました。申し訳ございません。このような商品を手にした場合には担当者にお申し付けください。
アボカドは青く硬いまま海外から輸入し、国内で追熟させます。すぐ食べられる状態にまで追熟させたやわらかい果肉だと、時間の経過や温度変化、配達の衝撃を受けて傷みが発生し、お手元に届いた段階では食べられなくなってしまいます。そのため、特にお届けまでの日数や気温を考えて、お届け後2~3日で召し上がれる程度の少々硬めの状態に追熟させ出荷しています。今回は追熟が不十分だったため硬い状態でした。このような場合には、担当者にお申し付けください。また、ビニール袋に入れて高めの室温の場所に置いておくと追熟が進みますので、お試しください。
レタスは切り口から白い液体が出ます。これはポリフェノールの一種で、空気に触れると酸化し、赤紫や茶色に変色します。召し上がっても体に差し支えありませんが、気になる場合には、変色した部分を取り除いてお召し上がりください。
きのこ類は菌類で、糸状の細胞である「菌糸」でできています。この菌糸が繁殖して、きのこになります。菌糸は召し上がっても差し支えありませんが、特に見た目の悪いものは取り除くようにしています。
ぶなしめじは産地でパック詰めした後、いったん冷蔵庫で冷やし冷蔵車で運ばれますが、温度変化や湿度が高くなると菌糸が現れることがあります。
ごぼうに含まれるポリフェノール成分が、同じくごぼうに含まれる鉄分などのミネラル成分と反応したり、ごぼうに「す」(細かい穴)がある場合に、空気に触れて変色することがあります。変色が目立つものを取り除くようにしていますが、取り除かれずに混入してしまいました。
召し上がっても問題はありませんが、気になる場合には、担当者にお申し付けください。
れんこんには、ポリフェノールの一種である「タンニン」が含まれています。タンニンは熱を加えたり酸化すると、赤・紫・黒・褐色などに変色することがあります。また、使用する調理器具が鉄製品である場合や、れんこんが生育した土壌中に鉄分が多い場合なども変色することがあります。
タンニンは、元かられんこんに含まれている成分であり、お召し上がりいただいても問題はありません。
かぼちゃの主成分であるでんぷんやぶどう糖などの糖質が、水分とともににじみ出た後、水分が蒸発し白く固まったものです。かぼちゃに含まれる成分で、少量でしたら白く硬い部分を取り除いてお召し上がりいただいても差し支えありませんが、多量に付いている場合には硬く食べられません。気になる場合や、多量に付いている場合は担当者にお申し付けください。
収穫時、つるから出る液(養分)が、きゅうりに付着し固まったものでした。樹液は、出た当初は透明で粘り気のある液体のため、付いていることに気づかず、出荷してしまったものと思われます。きゅうりの成分であり、問題はありません。洗い流し、安心してお召し上がりください。
グリーンアスパラの持っている色素成分(アントシアニン)が多く含まれていたため、穂先などの色が濃くなったものと考えられます。食味や食感は変わりませんので、安心してお召し上がりください。気になる場合には担当者にお申し付けください。
スナップえんどうが育つ過程で受けた低温などの影響により生育障害が発生し、斑点状のシミ(変色)が発生したものです。変色箇所が大きく目立つものは取り除いております。変色が軽度のものは、味に影響はありません。気になる場合には担当者にお申し付けください。
この白い粉は、キャベツ自体が作り出す天然のロウ物質(ワックスブルーム)で、これによって乾燥、低温、太陽光線、摩擦などからキャベツ自体を保護しているだけでなく、病原菌の感染や昆虫に食べられるのを防ぐ役割を果たしていると考えられています。
このロウ物質が雨などで溶けて流され、根元の方や葉脈の間などにたまり、乾燥して白くなったものが白い粉のように見えます。召し上がっても問題はありませんが、気になる場合は洗い流してお召し上がりください。
りんごは、実の水分の蒸発を抑えたり病原菌の侵入を防ぐため、表面からロウ物質を分泌します。「つがる」や「ジョナゴールド」「千秋」「シナノスイート」などの品種は、ロウ物質が多い特徴があります。身体に影響はありませんので、安心してお召し上がりください。
種なしのぶどうの多くは、もともと種のある品種に種なし処理をしています。花が満開となる前後に、植物ホルモンの一種である「ジベレリン」の水溶液に一房ずつ漬けることで、種なしにします。花が満開になるタイミングは同じ木でも房ごとに違うため、タイミングがずれて種のあるぶどうができてしまう場合があります。そのため、宅配の商品カタログでは種が残る場合があることをご案内しています。
野菜や果物は、成長の途中や収穫後に、組織の一部が木のように硬く変化する場合があります。キウイフルーツはヘタの内側がつまようじの先のように硬くなることがありますので、取り除いてお召し上がりください。
「蜜入り」のりんごは、産地で外側からセンサーをあて一定以上の糖度のものを出荷しています。しかしりんごの「蜜」は時間が経つと果肉中に分散し、蜜入りに見えなくなる場合があります。蜜はなくても果肉に十分甘みがある状態ですので、安心してお召し上がりください。
かんきつ類に含まれるクエン酸は収穫時をピークに、その後ゆっくりと減少していきます。採れたてのあまなつは酸味が強いため、産地では収穫後に一定期間貯蔵しています。これにより酸味が抜けて口当たりのよい食味になりますが、中には酸が抜けきらず、酸味が強く感じられるものもあります。そのような時は、ヨーグルトのトッピングや砂糖漬け・ジャムにするのがおすすめです。
ももの表面の毛は「毛じ(もうじ)」と呼ばれ、実の日焼けを防いだり、水や葉などが当たって傷つかないようにしたりする働きがあると考えられています。ももは皮ごと食べられますが、毛がチクチクすることがあるので、水で洗い毛を取り除いてからお召し上がりください。
りんごは開花期の受粉の状況により、つるから下の方まで線状に、皮にかさぶたのような傷が発生することがあります。果肉は問題ありませんので、安心してお召し上がりください。
柿に含まれるポリフェノールの一種「タンニン」が変化し、黒や青っぽい点のようになる場合があります。身体に影響のある成分ではありませんので、安心してお召し上がりください。
シャインマスカットは甘みが強く大粒で、皮ごと食べられる手軽さから、人気の高いぶどうです。皮の色はマスカット特有の黄緑色で、緑色に近いものはややさっぱりした風味、完熟するにつれ黄色くなり、甘くなります。
輸入するバナナは緑色の状態で国内に入荷し、追熟庫でお届け日に合わせて追熟させ、出荷しています。追熟させることで、でんぷん質が糖化してやわらかくなっていきます。果肉に問題はありませんので、安心してお召し上がりください。
前年に収穫したものを専用の貯蔵庫で保管していると、まれに貯蔵に使用している木箱や、貯蔵庫のにおいが移ることがあります。においはりんごの表面に付いているため、袋を開け、しばらく風通しの良いところに置いておくと気にならなくなります。
平たねなし柿はもともとは渋柿で、産地集荷場で柿の渋抜き処理をしてから出荷します。渋抜き処理は、収穫後、脱渋(だつじゅう)庫にて二酸化炭素ガスを充填(じゅうてん)して行いますが、雨天などで柿の品温が低くなっていると脱渋に時間がかかる(渋が抜けづらい)場合があります。温度を調整して、柿全体にガスが回るようにしていますが、それでも抜けきっていない場合もあります。 柿の個体差により渋の抜けにくいものが混入してしまったものと思われます。このような場合は、担当者にお申し付けください。
未熟なももには、苦味成分のポリフェノール(タンニン)が多く含まれており、苦味や渋味、ピリピリとした刺激などを感じる場合があります。身体への影響はありませんが、食味は劣ります。この苦味は、ももが成熟し糖分が増すと感じられなくなります。このような場合は、担当者にお申し付けください。 なお、ももを切ってしばらく置くと茶色く変色するのも、この成分によるものです。
みかんは、熟して糖度が高くなると果皮が水分を吸収しやすくなります。多くの水分を含むと果皮の中にある組織が壊され、水腐れ病になります。
小さな水腐れでも1日もしないうちに全体に広がり、カビが生えることがあります。選別・包装作業時に取り除くようにしていますが、このような商品がありましたら、担当者にお申し付けください。
みかんは、箱や袋に入ったままにしておくと熱がこもり、蒸れて傷みやすくなります。箱や袋から出して、風通しの良いところで保管し、早めにお召し上がりください。
平たねなし柿はもともとは渋柿で、収穫後、二酸化炭素ガスを充填(じゅうてん)させた脱渋(だつじゅう)庫で、渋抜き処理を行ってから出荷します。本来はこの処理により渋は抜けますが、渋の抜けにくいものが混入し、抜け切っていなかったものと思われます。このような商品をお届けしてしまい、申し訳ありませんでした。
柿全体にガスが回るようにしていますが、雨天などで柿の品温が低くなっていると脱渋に時間がかかる場合があります。このような商品を手にされた場合には、遠慮なく担当者にお申し付けください。
キウイフルーツは未熟な状態で収穫し、その後追熟をして、はじめて甘くなりますが、中には十分に追熟できていないものが店頭に並んだり、宅配でお届けしてしまうこともあります。そのような場合、バナナと一緒に袋の中に入れ、室温に置いてみてください。バナナから発生するエチレンガスは熟成を促進させる作用があります。袋には、少し穴を開けて、果物が呼吸できるようにしてください。
シャインマスカットは甘味が強く大粒で、皮ごと食べられる手軽さから人気の高いぶどうです。マスカット特有の黄緑色の皮は、完熟するにつれ黄色がかり、甘味が強くなります。黄緑色に近い皮のものは、黄色っぽいものに比べ、ややさっぱりした風味です。
「蜜症」とは、りんごに入る「蜜」と同じ現象です。りんごの場合はおいしさの指標になりますが、なしの場合には、蜜入りの果実はその部分が透明になり傷みにつながってしまいます。見た目では判断が難しいことから混入してしまう場合があります。このような場合には、担当者にお申し付けください。
私たちが食べているパイナップルは同品種間では受粉しない性質のため、通常の栽培では種はできません。しかし、まれに昆虫などの媒介により、遠くに植えられている異なった栽培種とのあいだで受粉が行われ、種ができることがあります。取り除いてお召し上がりいただくことはできますが、気になる場合には担当者へお申し付けください。
グレープフルーツなどの柑橘類は、果皮や内部の袋に「リモノイド」と呼ばれる苦みのもととなる成分が多く含まれています。そのままの状態では苦くはありませんが、果実を冷やしすぎたり強い力で搾られたりすると、細胞が壊れて水溶性に変化し、苦みを感じるようになります。今回、生育中や輸送段階などが低温であったために苦みが強くなったものと思われます。このような場合には、担当者にお申し付けください。
ルビー種には、濃い赤色のスタールビー種・フレーム種・リオレッド種と、薄いピンク系のロゼ種があり、色の濃さが異なります。また、同じ品種でも収穫時期などによって色の差が出ます。ロゼ種が多く流通する時期には、宅配カタログでは薄いピンク系のグレープフルーツの写真を掲載するようにしていますが、産地での集荷状況により若干ずれる場合があります。
見た目は良くなくても食味に問題のないいちご・トマト・きゅうり・にんじんなどは、生産者が作ったものをできるだけ無駄にしないため、「不揃い」としてお届けしています。
トマトの場合は変形具合や大きさ、きゅうりは曲がり具合や長さ・太さ、にんじんは先割れ・傷・変形具合や大きさなどから、出荷できるかどうかを判断しています。
「不揃い」と表記のある商品は、このようなものである場合があります。ご理解いただきますようお願い申し上げます。
このなしは、「芯くされ症」の被害果でした。この病害は開花後に菌が入り、果実が大きくなる段階で芯の部分に症状が出ます。切ってみないと分からないため、外側からの検品では発見できずお届けしてしまいました。このような商品を手にした場合は、担当者にお申し付けください。
柿は、昼夜の寒暖差によって色が付きますが、夜の気温が高すぎる場合、果肉の熟度は進んでいるのに、着色が進まないことがあります。産地では、サンプルの試し割りを行い、糖度が高くなったものから収穫します。その後渋抜き処理をし、抜き取りで食味を点検してから出荷しています。果肉は熟しておりますので、お召し上がりいただけます。
収穫時に過熟状態だったために糖分が発酵してしまったものと思われます。果物に含まれる糖分が発酵すると、アルコールと二酸化炭素などに分解され、苦味や渋味、ピリピリとした刺激を感じることがあります。ガスが発生したり、泡が出たり、果実が爆発するように割れてしまうこともあります。
産地では受粉からの日数を目安にして収穫をしています。同時期に受粉したものは収穫時期も同時期になりますが、果実により生育が進みすぎる場合があります。生産者は一個一個の果実を見て収穫をしていますが、今回は過熟状態で収穫してしまったものと思われます。このようなものを手にされた場合には、担当者にお申し付けください。
これは「果皮割れ」と呼ばれる状態で、生育時にバナナが育ち過ぎてしまった場合や、保管時に外の気温と室内の温度や湿度の差が大きいときに発生しやすいといわれています。空気が乾燥していると、果皮の水分が奪われて縮みます。果実部分は縮まないため、少しの衝撃でも果皮の割れにつながります。また熟して果皮が割れることもあります。このような商品がお手元に届いた場合には、担当者にお申し付けください。
収穫する際、メロンのつるを切ると樹液が出てきます。メロンに樹液が付着した際は、拭き取っています。収穫後、流通過程でも樹液が出てくることがあり、今回は樹液が出てきて付着してしまったことと思われます。果実には問題ありませんので、安心してお召し上がりください。気になる場合には担当者にお申し付けください。
パイナップルにはブロメリンという酵素が含まれており、これは刺激味のあるたんぱく質分解酵素です。果実が未熟気味の場合、強く感じられ舌がぴりぴりしたり、口の中が荒れ、痛くなる場合があります。加熱すると感じられなくなり、パイナップルの缶詰は加熱処理してあるため、この状態にはなりません。
パイナップル以外に、キウイフルーツ、パパイヤ、メロンなどにも同じ働きのたんぱく質分解酵素が含まれており、同様のことが起こる場合があります。体調や体質にもよりますのでご注意ください。
バナナの花が咲いた後、花びらが落ちたところから雑菌が入り、果肉に赤褐色や黒色の硬い筋が現れたり、中が空洞になる症状を「モキリオ病」といいます。
黒い部分は樹脂の固まりなので体への影響はありませんが、樹脂特有のえぐみなどがあり、食味が悪くなります。産地の選果場や国内の加工場で、傷や傷みなどの検品を行っていますが、表面に症状は出ないため、お届けしてしまいました。このような商品が届いてしまった場合には、担当者にお申し付けください。