使うとふわっとやさしいバラの香りに包まれる化粧品、CO・OP フリーリアシリーズをご存じですか? 1999年に誕生したこのシリーズは、(1)日本で初めて国産の生バラを化粧品に使用(2)香料は使用せず、バラ本来の香りのみ(3)美肌効果の高いうるおい成分、バラエキスを配合した商品。原材料のバラを栽培しているナリスローズガーデン(宮城県登米[とめ]市)を訪問し、株式会社ナリス化粧品の鎌田哲也さんと、杉本好隆さんにお話を伺いました。
バラ栽培歴17年目の鎌田さん。
「大切にしているのは自分の感覚です。バラも人と同じ環境を好むので、私が暑いと感じたらバラも暑いだろうなと考えて水を多めに与えるといった具合です。自分のケアと同じように、バラの栽培をしています」
与える水は栗駒山系の湧水をろ過した地下水。無農薬でバラを育てることはできないため農薬を使用しますが、花びらに薬がかからないよう薬をまく前には花を全て摘み取ります。鎌田さんは他にも虫が嫌がる自然由来の液などを併用して、農薬を減らす取り組みをしています。
開花の周期は5月~12月の間に3度。手作業で収穫し、花びらとがく(子房)に分けてから出荷します。
「香りが良く品質の良いバラをいつも目指して、子どものように大事に育てています」と鎌田さんは笑顔で話してくれました。
フリーリアに使われるバラは4色5種。独自の技術※1で、バラのフレッシュな香りはそのままに成分を抽出します。ピンク=みずみずしさ、金色=ハリ・弾力、深紅=肌力(ぢから)をアップ、白=透明感と、色によって肌への効果が違います。
「ピンクの『ダブルデライト』と『レディラック』からはローズ水とバラエキス※2、『ダブルデライト』からはバラ子房エキス※3も抽出。このローズ水を他の成分を混ぜるためのベース(水性基剤)として基礎化粧品に使用しています。金色の『ゴールデンハート』、深紅の『ブラックゴールド』、白の『正雪』からはバラエキスを抽出します」と杉本さん。
シリーズ一番人気が、拭き取り化粧水の「フェイスクリア」。洗顔後にコットンに含ませてやさしく拭くことで、肌のくすみの原因となる古い角質を拭き取ります。肌の透明感をアップさせ、後に使う化粧水などの浸透効果※4を高め、キメが整い化粧ノリが良くなる効果が期待できます。
「フリーリアは産地が見える化粧品シリーズです。ぜひ使ってみていただきたいです!」と杉本さん。自然なバラの香りに心も癒やされます。普段のお肌のお手入れにもう1ステップ、加えてみてはいかがでしょうか。
【広報誌2021年9月号より】